フロントリフレッシュ(3) (2001年2月24日)
E28 - No.12
部品は交換しましたが、自分でできないところもあります。
まあ、できないこともないでしょうが、プロに頼んだ方が安くていい場合があります。
ということで、最後に前輪のアライメントとアームの締め付けはプロに頼もうと思いました。
今回タイロッドを交換したので、前輪のアライメントが合っていないはずです。アライメント(整列)とは、タイロッドの長さを調節することによって、前輪がまっすぐ前を向くようにしているのです。
タイロッドを新しくしたので、テスターにかけて、アライメントを調整(つまりタイロッドの長さを調節)する必要があるというわけです。
サイドスリップテスター(車検の時おなじみ)で調整してもらおうと思いました。
ついでに、アームの付け根も本締めをしてもらいます。アームの付け根はゴム製のブッシュですので、ジャッキアップした状態で締めつけてしまうとどうなるか?
ジャッキから降ろして車重がかかると、アームの角度も変わります。そうするとゴムブッシュにねじれが生じるのです。ゴムブッシュの寿命が著しく短くなります。
ところで問題は、ジャッキから降ろした状態でボルトが締めつけられるか?ということです。タイヤが邪魔をしてなかなか工具が入りません。
整備工場には「ピット」が掘ってあり、ジャッキアップをしなくても下からボルトを締めることができます。そこで、これもお願いします。
ついでにボルトを締めこんでからじゃないと装着できないサブクロスメンバーの取り付け、固そうな冷却ファンの取り外しも頼むことにしました。
以前635の登録の時お世話になった「S自動車」に電話してみると、作業してもらえそうなので午後から持って行きました。ここで工賃の確認をしなかったので、後から悔やむことになります。
さて、工場に持って行くと、予想と違いすぐにやってもらえそうな雰囲気ではありませんでした。そこで電話で家内を呼んで、車は置いて帰りました。
朝早くから作業して疲れていたし、太陽の日差しがポカポカで早くも春の気配・・昼寝をしておりました。
夕方電話があり、電話を切った家内が起こしに来てくれました。
「車できたって。2万550円だって」
「ん?ん。なに〜!」
その瞬間、私は飛び起きました。
高い!高すぎます。どうしてサイドスリップ調整とボルトを締めるのにそんなにかかるのだ〜。ナゼ?
あわてて電話をかけます。
もう一度料金を聞くと、間違いありません。
「え〜、内訳はどういうふうになっていますか?あの〜高いのでびっくりしています」
事務の女の人が社長さんに電話を代わります。
「いや〜、最初に工賃を聞かなかった私も悪いけど、高くてびっくりしています」
「いくらぐらいだと思っていたの?」と社長さん。
「1万円ぐらいだと思っていました。(実は高くても7〜8千円だと思っていた。サイドスリップ5,000円、締め付け2,000〜3,000円ぐらい)」
「1万円ねえ。う〜ん」
工数を聞きます。
実は整備代金は適当に請求されているわけではなく、整備内容に応じた「工数」が定められています。「工数」の単位は時間で、作業にかかる時間を表しています。例えばトヨタはトヨタの基準があり、どの車種のどの部分の整備はどのくらいの時間がかかるか・・ということで「標準工数」が目安として定められています。その「工数」に1時間あたりの工賃をかけて、整備代金を算出しています。
「ボルトを締めるのに、作業時間は一体何時間と計算しているのか?」という意味の質問です。
すると1ヶ所0.2時間、アームは右左2本ずつで計4ヶ所、サブクロスメンバーの左右で2ヶ所、合計6ヶ所、0.2×6で計1.2時間です。
1時間あたりの工賃は8,500円。(これは標準的な工賃でしょう)
1.2時間×8,500円でこれだけで1万円を超えます。
それにファン取り外しがあるので、明細は12,750円のようです。
また、サイドスリップ測定と調整の工数は0.9時間、7,650円の計算です。
確かに計算方法に矛盾はありません。
ただ、どこの工場もディーラーでも標準工数で請求していません。なぜなら、標準工数ほど作業時間がかからないからです。だってボルト締めつけ1ヶ所0.2時間?
0.2時間とは12分です。実際こんなに時間かかりますか?ボルト締めつけ1ヶ所で1,700円だったら高すぎます。
この計算では、結局ボルト締めつけ、ファン取り外しに1時間30分かかったことになります。プロがそんなに時間がかかるわけありません。
アライメント(サイドスリップ)だって0.9時間(54分)もかかりません。プロは(時間がかかっても)20分ぐらいで調整するはずです。
ちなみに、陸運局そばのテスター屋さんではサイドスリップ測定・調整で1,000円、ディーラーに頼んでも他の車検項目(ブレーキ、ライト光軸、排ガス、スピードメーター)も含めて5,000円ほどでした。
このように標準工数は「二重価格」だったとしたら、これはちょっと問題ですね。
例えばBMW正規ディーラーを見てみましょう。
ここの計算方法はちょっと違います。
5分が1工数です。
例えば15工数では、15×5分で整備にかかった時間が75分というわけです。
1工数750円ですから、つまり5分の工賃が750円です。
1時間あたりに直すと、9,000円。外車ディーラーにしたら安いと思います。
さらに、工数が良心的(っていうか実態に応じている)です。
例えば、上から2段目の「クラッチエア抜き」は3工数(15分)です。
プロだったらそのぐらいの作業時間と思われます。
まあ、「ボルト締めつけ12分」が無茶苦茶なのです。
社長さんからは「外車の標準工数ですよ」とか「他と比べても高くはない」とか言われましたが、結局「サービスします」ということで、車を取りに行くことになりました。
その結果が右の通り。
これでも高いと思いますが、値引きしてくれたので、まあ納得せざるを得ませんでした。
DIYしているうちに、工賃に対する感覚が「とてつもなく高い」となってしまったのでしょうか?今時、これぐらいもらわないと整備工場ってやってられないのでしょうか?
今回の教訓
「工場には見積もりをしてから頼もう」