V8手強し Type44 - No.7
Type44 - No.6 Type44 - No.8

エンジンルームを下からのぞいてみると、ハイドロリックオイル漏れの原因は、どうもハイドロリックポンプのようです。

こうなると部品取り号が威力を発揮します。部品取り号のポンプと交換する計画を立てます。それにしても、エンジンルームが狭く、整備がしづらいです。スペースを確保するために、ラジエーターを取ってしまおうと考えました。

まずはクーラント(冷却水)を抜きます。前から見ると、ドレンプラグがあったのでゆるめます。クーラントが抜けてきました。

変わった形のアッパーホースです。(後から、これがすごく高価だとわかってびっくり)

ライト清掃のためライトユニットも取り外しました。良く見るとラジエーターは上に抜き取る構造ではなく、ラジエーターが前方から取り付けられ、その上にエアコンのコンデンサーがあります。エアコンのコンデンサー配管をいじりたくないから、必然的にラジエーターも取り外しできないことになってしまいました。

このままで整備を続けるしか無さそうです。整備性の悪さにめまいがしそうです。

アンダーガードを取ります。写真はアンダーガード左右にあるブレーキへの導風板です。凝った造りです。

エンジンルームを下からのぞき、左下に見えるのは、エアコンのコンプレッサーです。この上にハイドロリックポンプ(油圧ポンプ)があります。

できればエアコンコンプレッサーの配管を外さないまま作業したいです。フロンを充填するのは無駄な出費です。
手前に見えるホースはATFのホースです。AT本体からラジエーターまで行くホースです。ラジエーターを通して、ATFを冷却しているというわけです。

ハイドロリックオイルのリザーバータンクから、オイルを抜きます。エンジンオイルの交換に使う電動チェンジャーでペットボトルに入れていきます。

ホースやポンプにはかなり残っているでしょうから、どうせオイルはたれるでしょうけどね。

心配だったのは、油圧ホースを固定しているボルトに工具がアクセスできるか否かです。ご覧の通り、とても狭い場所です。

やってみると、杞憂に終わりました。
2本のボルトは下から、1本は写真のように上からゆるめることができました。

下2本はメガネレンチで、14mmという今までのドイツ車には珍しいサイズです。
予想通り、ホースを取ると緑色のオイルがかなり漏れてきました。

エアコンのコンプレッサーを固定している4本のボルトを取り去ると、コンプレッサーは配管でつり下げられている状態になりました。
その上にある、ハイドロリックポンプはアルミ製のケース(ブラケット)に入っている状態で固定されています。
コンプレッサーをうまくかわしながら、ケースを固定しているボルト4本を外します。ヘキサゴン(6角)レンチを使います。

苦労しましたが、どうにかボルトが取れました。ラチェットレンチのエクステンション(延長)やユニバーサルジョイント(首振り)をうまく使い、どうにかポンプをケース(ブラケット)ごと外しました。やっと、どこにも接続がされていないフリーの状態になったわけです。

さあ、このポンプを下に落とすか、上から引っ張り上げるかが問題です。下は、エアコンコンプレッサーがじゃまになって不可能とわかりました。
じゃあ上はというと・・・。

これまた無理なのです。V8エンジンって、上が広がっている構造です。これじゃ、交換できないじゃないですか!

ここまでいじって
「このクルマは、まずはエンジンを降ろしてから修理する車だ」と確信しました。イタ車並です。

しばらく考えると、その場所でブラケットとポンプ本体を分解すればいいことに気づきました。どうにかうまく行きそうです。

ということで、写真はブラケット後部、ポンプを固定している十字型の金具を外しているところです。

予想通りうまく進み、ポンプだけを上に引き抜くことができました。写真はその場に残されたブラケットです。

ポンプを点検したところ、軸の部分からの油漏れのようです。

ここまで来たら今度は部品取り号のポンプを取り外します。
勝手が分かった作業に加えて、今度はエアコンコンプレッサーを外してからの作業なので楽に進みました。

写真は2個のポンプ。左上は部品取り号のエアコンコンプレッサーです。

中央下は部品取り号のブラケット。コンプレッサーを取り外したので、ブラケットごと下から取り外せました。

部品取り号のポンプを逆の手順で組み立て、修理完了となりました。
両手はハイドロリックオイルの油でベトベト。寝板に寝そべって手を挙げた状態での作業でした。筋肉痛になりそう。
いやはや、「V8手強し」です。
Type44 - No.6 Type44 - No.8
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