ヘッドライト清掃 Type44 - No.10
Type44 - No.9 Type44 - No.11

古いクルマになると、どういうわけだかヘッドライトの中が曇ってきます。分解して中を水洗いしてやるだけで、びっくりするほどきれいになるものです。プラスチック製レンズの場合、古いと不透明になりますが、その点V8はガラス製なのでOKです。
ということで、今回の整備メニューは、ライトハウスを取り外しての分解・清掃です。

まずはライトハウスを取り外します。
外し方がよく分からない場合、試行錯誤です。色々と悩む時間が多いので、時間ばかりかかってちっとも作業が進みません。今回もネジを探したり、ゆるめ方を考える時間の方が長く感じました。

まずは上のネジ2個です。これは簡単です。
次にヘッドライトワイパーを外します。カバーをずらしナットを取ります。アームを左右にゆすると抜けます。ウオッシャー液の出口は、引っぱれば取れます。


次にライトの配線と配管を外します。
ライトの配線はベンツと同じような形のコネクターです。ボッシュ方式はこうなんでしょうね。

ライトの角度調節用のバキュームホースも外します。エンジンで発生したバキューム(負圧)でライトの角度を変えるシステムです。

問題は下のネジ。どこにあるのか、全くわかりません。
下から見て、2本のネジを探し当てました。
この2本は、どうにか手が届きます。この2本を取ると、ライトハウスはグラグラしますがまだ取れません。
「残されたネジはどこだ〜」と叫びたくなりました。

実はもう1本、グリルに一番近いところにあるのです。しかしこのボルトはどう考えてもアクセス不能です。普通はまずバンパーを外してから整備するのでしょうね。
そこで「ボルトの頭だけでも見たい」と思い、まず空気取り入れ口の樹脂を壊しました。エンジン吸気につながっている部分です。プラスチックが接着されて複雑な形をしているので、その接合部を特大マイナスドライバーで外します。

写真は壊して取り外した部分です。

こうしてボルトの頭が見えてきましたが、やはりどうしても工具が届きません。残された道は・・・。
最後に残ったボルト1本はとうとう破壊することにしました。まあ、自分の車だからできる「素人整備」の典型作業になってしまいました。下のボルトは3本だから、そのうち2本をしっかり固定すれば問題はないはず・・・と思います。

特大マイナスドライバー(活躍するなあ)をあてて、ハンマーでたたきます。しばらくたたいてコジると「バキッ」と外れました。やれやれです。

こうやってやっとライトハウスがフリーとなりました。いよいよ、この巨大なライトハウスを手前に引き出します。

手前に引き出そうとしたら、何かに引っかかって出てきません。押したり引いているうちに、はさまって動かなくなりました。ニッチもサッチもいかなくなる・・・とは、このようなことを言うのでしょう。

どうもライトハウスの下の出っ張りが引っかかっているようです。う〜ん、困りました。ライトワイパーのゴムが引っかかっている感じがしたのですが、外してもあまり変わりませんでした。
結局・・・力任せに引っぱり出しました。時には「力による解決」も必要です。

これは、入れるときに再び苦労しそうです。ライトハウスを少々削る必要がありそうです。

同様に左ライトも外します。下の2本のネジのアクセスは少々楽です。グリルに近いネジは、またもや破壊工作です。こうしてめでたく、巨大ライトハウスが外れました。

ライトが無くなったら、すごく整備しやすくなりました。この通り。


写真は下のネジ2本があったところです。(写真は取り外した後、ライトハウス無しで見たところ)

次に、いよいよライト清掃です。ライトハウスとガラスを固定しているクリップを外します。パチンパチンと気持ちよく外れていきます。ガラスやライトハウスを落とすと大ダメージです。このライトユニット、注文すれば一体いくらするのでしょうか???

ガラス面を外します。中央の遮蔽板は取り去ってしまいます。つまむような感じにすると簡単に取れます。H4タイプのバルブ(電球)では、本体に遮蔽板があり、すれ違いビーム(ディマー)の配光を作っています。この遮蔽板は不要だと思います。


反射板は軽く水をかけて洗います。その後、ティッシュでそっとふき取ります。反射板はやわらかく傷がつきやすいので、あくまでも軽くそっと水滴を拭き取るだけです。

ティッシュを見るとホコリが黒く付着していました。やはり、反射鏡も汚れていたのですね。

ポジションランプと両端の灯火のバルブを確認したところ、12V5Wでした。今風の明るめのバルブに交換します。ポジションバルブは写真のように、ノーズプライヤー(ラジオペンチ)ではさんで回すと取りやすいようです。


ガラスレンズも布で磨いてきれいにします。
そうして、再び組み立てます。金具をパチンパチンとはめていきます。

清掃が完了した巨大ライトハウスは、われものですから大切に保管します。
修理完了後、装着された後のライトです。やっぱりライトがキラキラだとクルマが精かんに見えます。

ゆくゆくはHIDにしたいですね。こだわりのドイツ人が、最もこだわっていないのがヘッドライトだと思います。この時代のドイツ車のライトは暗いです。

Type44 - No.9 Type44 - No.11
TopPage