スポーツサスペンション Type44 - No.27
Type44 - No.26 Type44 - No.28

フロントショックを交換したものの、乗り味は少々不満です。乗り味に、どっしりとした重厚感、フラット感が感じられません。今までのBMW・ベンツでは、柔らかくロールする足にもかかわらず、スピードを出せば出すほど車体の安定感が感じられたものです。BMWではずっしりとした重厚感を感じるし、ベンツのW124ではとにかくフラットな乗り心地に驚いたものです。

それに比べると、V8で気になるのは、うねるようなピッチングです。大きな船のような感じで、「ああ、大きな車に乗っているのだなあ」と感じます。このへんはどうにか改善したいものです。

V8の乗り心地は、自動車評論家たちの試乗記でも指摘されています。徳大寺巨匠は「乗り心地はピッチングが大きいようだ。もう少し押さえ気味にした方がよい」と言い、笹目二朗氏は「我々に与えられた試乗車は、速度を問わずかすかな上下動が絶えず、要するにフラット感が得られていないのだ。(中略)しかし見方によっては、この少々荒っぽさの残るところが、アウディらしい若々しさといえなくもない」

ということで、多少硬い足まわりにしたいのです。アフターマーケットのスポーツサスペンションを探してみても、思った通り。見つかりません。
近いものとしてはS4やS6(4A)の純正スプリングでしょうか。カタログによるとS6はA6に比べて2cmのダウンです。S6は車重も1710kgありますから、V8に使えるのではないでしょうか。

しかし・・・お金をかけずにスプリングを硬くする方法もあります。
それは巻数カットです。知能指数を疑われそうなチューニングですが、考えてみると理にかなっています。昔、物理で習った「フックの法則」を思い出しました。20年以上前の記憶です。そうです、わたし共通一次世代です、ハイ。
確か、つるまきばねを半分に切ったら、バネ定数が2倍になり2倍強いバネになったはず。ついでにばね振り子の周期について考えたら、ばねを短くすると振動の周期が短くなるから、大きなピッチングが多少小さな周期になるはずです。

ということで、もう一度ストラットを分解して一巻きカットに挑戦です。

写真はディスクサンダーで切断しているところです。

元通りにストラットを組み立てます。ショックの軸をまわらないように固定して、一番上のナットを締めこんでいるところです。ショックの軸は7mmの6角レンチで固定します。しかし、この7mmってなかなか手に入らないのです。
アストロプロダクツのこのセットはお勧めです。6角やトリプルスクエアなどのビットのセットです。


ここで困ったのは、アウディのスプリングって円筒状になっていないのです。上下がすぼまっているビア樽形状です。それなのに1巻カットするとお皿(スプリングシート)に合わなくなってしました。どうにか合わせ、動かないように落ち着かせましたが、心配なのでタイラップで固定です。皆さんはまねしない方がいいと思います。

ストラットを装着します。なかなか慣れた手つきになってきました。

ブレーキキャリパーを装着する前です。

キャリパーのネジを締めこんでいるところ。

鉄っちんホイールではありません。

写真は純正の車高。

一巻きカット後。車高はほんの少し落ちました。少し前かがみの姿になりました。

前輪の拡大。

肝心の乗り味はやや硬くなりましたが、それほどの変化はありません。ピッチングは少なくなりました。しても、周期の短い揺れです。不快ではありません。
それでも「望んでいた乗り味とはちょっと違うなあ」というのが、正直なところ。
今度はリアの改善に挑戦したいです。

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