シャランに会いに…(2) Type7M - No.2
Type7M - No.1 To be continued

ありました。写真の通りのシャランが。
見た感じは、しばらく動かされていなかった様子です。クルマの程度が気がかりですが、まずは住宅の表札を確認して玄関チャイムを押します。出品者は仕事で不在と聞いていたので、在宅だったおばあちゃんと小さな子どもに手みやげの菓子折を渡し、代金と引き替えに書類とカギを受け取ります。

さっそくエンジンをかけ、様子を見ます。特段変な様子も無かったので、恐る恐る走り出すと小さな異音はするものの、まあマトモです。
車重は感じるものの、VR6らしい音とトルク。ブレーキの効きも昔試乗したヴェントに似た感覚です。
「お、大丈夫だ。網走まで帰れるぞ」と直感し、胸をなで下ろします。
Volkswagen Sharan in Sapporo

とにかく一番にガソリンスタンドにとび込み、ガソリン満タン、エンジンオイルをはじめ簡単にエンジンルームをチェックします。同時にタイヤのエアを見てもらいます。

タイヤのエアを見てくれたオネエさんが、ニコニコしながら「事故ったんですか〜?」と聞いてきます。

「いや、クルマを取りに来たんですよ。ほれ、臨番でしょう。これからこのクルマ、網走に乗っていくんですよ」と言うと、ちょっとびっくりしていました。

〜 なぜかとても愛想がいい。オレたちがイイ男だからだろうか。それはないだろう 〜

札幌に行くといつも感じるのですが、どのお店も対応がすごく気持ちいいのです。女の子の笑顔に、すごく愛嬌を感じます。
というか、北海道の他のエリアが悪すぎるのでしょう。ニコリともしない店員ばかりにガッカリします。ドラマ「北の国から」でラーメン屋のシーンがありました。サービスを期待できない店が多すぎます。北海道とは、そういう風土なのでしょう。ようやく札幌だけは、内地(と人は呼ぶ)並みです。

次は腹ごしらえ。
何かうまそうな店はないかと、シャランを走らせます。こういう時、I氏は極度の集中力を発揮します。さすが早稲田の政経出身。そして、その嗅覚は野性的でもあり天才的でもあるのです。
と、「ここだ!この店よさそう!」とのI氏の鋭い声に従い、あわててウインカーを出し右にハンドルを切りました。

駐車場にクルマを止めると、日曜日の昼時にもかかわらず、待たずに空席に着くことができました。まわりを見まわすと、家族連れやカップルなどがひっきりなしに来店しています。メニューのお品書きには、店についてのウンチクが高ピーに書かれていました。

I氏は「この店に来ただけでも、札幌に来た甲斐があった」と感激しています。飛びこみの店であったのですが、どうやら幸運にもスープカレーの老舗だったらしいのです。

私は元々スープカレーを有り難いとは思えないのです。「ルーをけちったカレー」というバチ当たり的考えしか持てなかったので、グローブボックスから持ち出した取説を見ながらスープカレーをかき込みました。
正面の「うまい!」を連発するI氏を冷めた目で見ながら…。

Sharan in Sunagawa Service Area さて、腹ごしらえも終わり、せっかく来た札幌に未練を残しながらそそくさと網走に向かいます。通常に走れば、6〜7時間程度のロングドライブです。幸いにも天候がいいので、雪道はなさそうです。都市間バスの経路とは違い、最短コースを採ることにしました。

とにかく走る、走る、ひた走ります。私もI氏もドライビングは3度のメシよりも好きです。シャランの乗り味を確かめながら、クルマ談義に花咲かせながら、とにかく東にクルマを走らせます。

I氏がハンドルを握る時は、私は助手席に乗ってシートの前後、高さを変えたり、後部座席、3列目に…と、色々と移動して乗り心地、シートポジション、視界、左右の広さを確かめます。せわしなく動き回り、「ホオー」とか「なるほど」とか一人で言っています。ビョーキです。 Sharan in Maruseppu Road Station

かわるがわるハンドルを握り、シャランというクルマに対してのいくつかの意見が一致しました。それを紹介しましょう。

(1) とにかく運転が楽。ハイスピードでドーンと走るのが楽である。この楽さ加減は、一体どこから来るものか…?
二人で口々に「楽だなあ」 「楽だよなあ」 「何でだー?」 「何でかなー」という、まったく深まらない会話であった。結局、何でこんなに楽なのか? その謎は謎のままであった。
(2) 「スイートスポット」と私は勝手に呼んでいるが、「運転して気持ちの良い速度域」がかなり高い。ついついスピードを出しがちになってしまう。ドイツ車にありがち。
I氏は今日のために、色々と予習をしてきたらしい。「元々このクルマは、アウトバーンを200km/hで走るように作られている」とI氏。「最高速そんなに出ないって」と私。
カタログデータでは、わずかに及ばないはずである。
(3) 『ワンボックス』や『ミニバン』の運転フィールではなく、セダンそのものである。よい意味で。走りに重厚感があり、高級車を走らせていると感じる。ブレーキフィールもいい。ブレーキはアウディ・フォルクスワーゲン的で、ちょっと柔らかいのが残念だが…。
全体的に見て、なかなか上質なクルマである。

まだまだ、網走までの道は続きます。

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