ユーザー車検(2001年8月23日)
W124 - No.32
8月の終わりに車検切れを迎えます。今回部品を交換し、足まわりもリフレッシュし、最後の仕上げはユーザー車検の取得です。
さて、車検の話の前に、リフレッシュ完了しての感想です。今の300DTの様子をまとめましょう。
今回のリフレッシュで変わったのは、ハンドルの手応えです。直進時のどっしりとした手応えが感じられるようになりました。
曲がり角で曲がった後の、ハンドルの戻り方もしっとりとしています。気になっていたハンドル中立付近の手応えのなさも、かなり改善されました。
異音もしなくなり、ステアリングのフィーリングには大満足です。
高速での安定性もOK。
ステア系のリフレッシュ、まずは満足のいく結果が出ました。
ただ今回は、部品交換とタイヤ交換、そしてアライメント調整を同時にしたので、どの部分の交換でどのように改善されたかが、まったくもって不明です。
極端な話、このフィーリングはタイヤ「ミシュラン MXT」の性格かもしれないのです。
タイヤの印象は次の通りです。
タイヤはロードノイズがレグノよりします(当たり前)
タイヤの鳴き始めはレグノより早い気がします。
しかし、ハンドルに路面の状況が伝わってくる感じがします。
ミシュランといっても、日本製ミシュランや日本の道路用のミシュランが増えているようです。また、MXTは比較的安いタイヤなのでミシュランらしさがないかもしれません。(タイヤにはメイドインカナダの表示)
しかし、MXTはレグノとは違った印象を受けます。
雨の日はレグノより良いようです。レグノは排水性より静かさを重視したのかもしれません。(雨天時は90kmぐらいからハイドロプレーニング現象に注意しています。わだちに突入するとハンドルが効かなくなり、怖い思いをします)
欧州のタイヤは雨天時の性能と耐久性が重視されていると聞きます。静寂性と雨天時の排水性は相反する性能のようです。排水性を重視すればタイヤのブロックパターン(排水のための溝の模様)が大きくなり、静寂性が損なわれるということです。
前にも述べたように、それが部品交換の効果かタイヤの性質かはわかりませんが、ハンドルに伝わる路面の状況は以前よりずっと感じられます。
以前は、雨の日、すべりやすいような感覚があり、レグノの時はおっかなびっくりでおそるおそるカーブを曲がっていました。雪道にも似た感覚です。
それが、現在は以前よりずっと手応えが感じられます。「路面の情報(インフォメーション)が伝わってくる」という感じです。
そもそも「W124にはレグノはミスマッチ」という話もあるので、それを聞いて以来、気になって仕方がなかったのかもしれません。サイドウォール(タイヤ側面)が軟らかすぎるから・・というのがその理由のようです。
タイヤの話になって、話がだんだんずれてきました。
車検の話に戻します。リフレッシュ完了ということで、車検の心構えはできました。
前日に陸運支局に電話して、ユーザー車検の予約をします。午前の2回目(第2ステージ)を予約しました。
当日は陸運支局近くのテスター屋さんで、検査項目のうち3項目をチェックしてもらいます。
気になるのはサイドスリップ、ライトの光軸、スピードメーターです。
それぞれのテストについて、少し詳しく述べてみましょう。
サイドスリップ
サイドスリップは前輪の「横滑り量」です。このテストで、「タイヤがまっすぐ前を向いているか?」というテストをするわけです。
前輪がきちんと調整されて、アライメント(整列)が取れていれば、前輪はまっすぐ前方に転がり、「タイヤの横滑り」は発生しません。
しかし、アライメントにずれが生じている場合は、タイヤの転がろうとする方向と車体の進む方向にずれが生じ、「タイヤの横滑り」が常に発生しています。そうすれば、タイヤはいつも横に引きずられ、タイヤ表面の偏摩耗や燃費の悪化になるわけです。
それを調べる「サイドスリップテスター」の原理を少し説明します。
進行方向の左右に自在に動く鉄板があり、その上を前輪が通過します。前輪が通過する時、鉄板が左右に動き、「横滑り量」を測定します。鉄板が規定値より大きく動けばNGというわけです。
繰り返しになりますが、車体がまっすぐ進むにもかかわらず、鉄板が横に大きく動くということは、タイヤがまっすぐ前方に転がらずに、斜めに転がっているということです。このようにして、アライメント(タイヤの整列)をチェックしているというわけです。
さて、ここまでは一般的な話で、ここまでの話ではサイドスリップはゼロが良いことになります。
ところが、どっこい。話はそれほど単純ではないのです。
FR車の場合、走り出せば前輪に押し出す力が働きます。前輪の向き、すなわちアライメント(整列)が変わってくるのです。
せっかくサイドスリップテスターでアライメント(整列)を調整したつもりでも、実はそれは、そろりそろりと車を進める「静的」な状態です。
車は本来走っているものです。40km60km高速では100km。
つまり車が走っている状況、「動的」な状態を見越して調整しなければならないのです。
こうなると、先ほどの話と少し違ってきます。静的な状態で測定するサイドスリップテストでゼロになったとしても、必ずしも適正に調整されたとは言えません。メーカーによっては、サイドスリップの値が大きなものになっています。
余談ですが、一番良いのは走行しながらアライメント値が測定できればいいのです。しかし、残念ながらそのようなテスターはまだ開発されていません。そこで、4輪アライメントテスターでの調整値でさえ、走っている状況を見越して調整している状態です。
以上のような理由で、メーカー指定値では「ベンツやBMWの場合、サイドスリップテストで規定値を超えて×になる」ということを良く聞きます。
さて、話を戻して、テスター屋さんです。アライメントについては、トヨペット店の4輪トータルアライメントで調整済みです。せっかくの調整済みなので、車検時にいじりたくありません。
しかし、サイドスリップの値がどの程度なのか知りたかったので、測ったみただけです。ハナから調整するつもりはありませんでした。
案の定・・・数値が大きく、このままでは検査ラインは合格しません。検査官と話し合うつもりです。
ライト光軸
ライト光軸検査はハイビーム時のみです。(新しい車はロービームもやるらしい)
心配事は、500E式に内側ライトをハイビームに改造していることです。改造時に、陸運支局に電話して、「上級グレードにそのようなライトの方式があるが、変更して問題ないか?」と聞いてあります。回答は「問題なし。4灯点灯だが4灯合わせて2灯と見なす認定が行われているはず。」とのことでした。
というお墨付きはもらっているのですが、ハイビームの光軸がきちんと出ているか少々不安でした。
テスター屋のおじさんが機械を見ながら調整しています。ロー側ライトにカバーをかけるのかと思ったら、そのままでいいそうです。
ちょっと内側のネジをいじって、調整終わりでした。
スピードメーター
テスター屋さんでスピードメーターのローラーに後輪を落としこみます。すると前方にでっかいスピードメーターがあります。
プロはここで、「裏技」を使うそうです。(あまり大きな声で言えない)
車が古くなると、メーターが狂っている車も結構あるそうです。それでも、メーターで不合格になる車はありません。
なぜか?
正面に見える大きなメーターが正確な値を表示しています。その針が40kmを指した時、自分の車は何kmを表示しているか?
これをしっかり憶えておくのです。
今回は3項目テストなので、3000円でした。
さて、テスター屋さんを出て、いよいよ本番ラインです。
書類は自動車会館であらかじめ作ってもらいました。代書代は700円ぐらいなので、頼みました。もちろん自分でも書くことができます。
陸運支局の敷地に入ります。ドキドキですが、落ち着いてテスターにかけるように心がけます。昨年635の車検取得の時に建設中だった新しい検査ラインが完成しています。今回は新しいラインです。
ボンネットを開けて待ちます。
いつもと同じようにユーザー車検を自己申告し、車体番号の確認です。それから原動機(エンジン)型式。実は、原動機の刻印の場所が探し切れませんでした。
その事をいうと「最後に台帳をみて探しますので、車検が終わってからですね」と言われました。
ホイールボルト、ワイパー、ホーン、ランプ類の目視点検です。何事もなく、合格。その後、前の車に続いてラインに進みます。
まずサイドスリップ。
あっけなく合格の○印が出ます。「なぜだー??」まあ、合格なので、文句いうこともないです。
その後、前後ブレーキ、駐車ブレーキ、スピードメーターです。(テストの順番は忘れました)
このあたりは、しっかり鏡を見て、車をゆっくり進めて前輪後輪をテスターのみぞに落としこみます。
前の表示を注意して見て、落ち着いて表示の通りにします。
スピードメーターテストは、以前はぶら下がっているボタンを押したのですが、新しい機械では40kmでパッシングです。
後ろで待っている車のことは忘れて、ゆっくりじっくりアクセルを操作し40kmに針を合わせます。
すべてOK。
ライトもOK。ライトにカバーをかけなくても良いみたいです。
最後に下回り検査です。
新しい機械では、自動的にハンドルをゆすられます。結構ハンパじゃないゆすり方。
下回りもOKでした。
一度ラインを出て、玄関前に駐車します。そこで、エンジン刻印の場所を聞きます。すると、係官が出てきて、その場で確認してはんこを押してくれました。それに、ディーゼルスモークのテストもして全ての項目が終了しました。
ディーゼルスモークのテストは、最初の灯火類検査の時にするそうですが、検査官がディーゼル車とわからなかったらしく、検査をしていなかったのです。
窓口に検査表を提出し、新しい車検証とステッカーをもらいました。
結構あっさり終了しました。